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第一章 「ファーストコンタクト」 |
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太平洋。
穏やかな波と南国特有の青空が広がる中、一機の大型輸送機が浮かんでいた。船体の名称は「エクスプローラ No5」。機体前方の空間が微妙に揺らめいている。眼を凝らさねば分からない程度ではあるが微かに中心が光りだしていた。
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この世界における解説 |
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現実世界における解説 |
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「アクセスポイント接近。ゲートの安定を確認。いつでもいけます」
「了解、チャム。エリ、あんたは?」
「ボクもラヴィも準備OKだよ」
モニター越しに少女が答える。
「全システム異常無し、チャム、時間は?」
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アクセスポイント |
異界と呼ばれる世界への入り口を開く施設。異界と、この世界をつなぐゲート(門)を発生させる。 |
インターネットなどに接続するための設備が置かれた場所(施設)。プロバイダ(後述)を選択するときは、自宅近くにアクセスポイントがあるかどうかを確認する必要がある。 |
ラヴィ |
高機動モバイルスーツ。軽量・コンパクトなHDドライブで駆動する。多彩なラインアップが存在し用途に合わせて装備を変えることができる。 |
薄型・大画面液晶搭載のノートパソコン。FDDとCD-ROMを備えたオールインワンタイプと軽量・薄型のモバイルタイプをラインアップ。 |
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「プロバイダは2時間の保証をしています。」
「よし、みんな。今回は新型ラヴィのテストが目的。無理な宝探しは禁止。いいね!!」
「わかってるよ、ナオちゃん」
「よっし!いくよ、野郎ども!」
「私、少女ですよ・・」
「ボクも!ボクも!」
「気分の問題よ!チームNX、異界へ突入する!」
輸送機は陽炎のように揺らめく光の中に姿を消した。
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プロバイダ |
アクセスポイントを提供する業者。ゲートが開いている間のみ、異界と自由に行き来ができるが、支払う金額によってゲートの開設時間が変動する。 |
インターネットへの接続を提供する業者をISP(インターネットサービスプロバイダ)という。プロバイダによって料金やサービスに違いがあるので、サービス内容をよく確かめ、自分に合ったプロバイダを選ぶ必要がある。 |
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