「ご、ごめんなさい。ぼくはバリュースターのOS、サポートドロイド・ウィンです」
(ばりゅうすたぁ?さぽーとどろいど?・・・ドロイドってことはロボットのコトだよね、え、え、え〜〜〜)
「待って、君はロボットさんなの?」
「はい、バリュースターのメインシステムとニンゲンの方が円滑にコミュニケートできるようにするのが僕の役目です。
そもそもサポートドロイドというものは・・・・。」
驚くエリに自分の詳細な機能を説明し続ける彼を押し止めた。
「待って、待って、一度に言われてもわかんないよぉ〜」
「あ、すみません。ごめんなさい。」
「いいってば、そんなに謝らなくても。ね、落ちついて。」
「はい、すみません。」
(妙に腰の低いロボットさんだなぁ、あ、ドロイドだっけ。でも機械には見えないよう)
身長はエリよりも大分低い。どうみても9〜10歳くらいの男の子にしか見えない。
「ね、それでバリュースターって何?」
少年は黙って奥の壁を指した。
その先にある物を見てエリはおもわず息を呑む。
格納庫の壁に見えたそれは巨大な足であった。
ゆっくり上を見上げて初めて全体が視界に入った。
その物体はあまりに常識外れな大きさを持つ人型機動兵器だった。
「あれがバリュースター。史上最強無敵のスーパーロボットです!」
少年の声は力強く、自信に満ちていた。
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OS(オペレーティングシステム) |
基本ソフトともいう。コンピュータの動作、メモリや周辺機器の管理をし、効率よく作業するための基本的なプログラム |
ウィン |
Microsoft社のOS:Windows。パーソナル向けのWindows98、企業ネットワークに適したWindows NT、携帯端末用のWindowsCEなどがある。 |
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